はじめに
タワマンの売却をGoogleで検索すると、
「マンション 売れない」
「タワマン 売るのが難しい」
など不穏なワードが出てきます。
所有マンションを売却するときは、「いくらで売れるのか」「買い手がつくのか」など不安が募りますよね。
この記事では、現住のタワマンを売却した僕が、タワマンの売却成功の秘訣、よい不動産会社の選び方など、実体験をもとに得た売却成功のためのヒントをお伝えします。
タワマン売却の実体験をお話します
私が住んでいたのは、都内湾岸地域のマンションで、いわゆるタワマンでした。
- 都内湾岸エリア
- 総戸数400戸超のいわゆるタワマン
- 築17年
- 12年前に中古で購入
- 2LDK
- 約70㎡
- 13階(マンションの真ん中くらいの階層)
結論から言うと、売り出しして速攻で買い手が付きました。買い手は個人の方。
なんと内覧1件目で決まりました。同日にもう1件内覧があったので、内覧は合計2件だけです。
物件は12年前に中古で約4,000万で購入。
売却価格は約6,500万。値引き交渉はなしです。
売却を任せた不動産会社は、たまたま友人が務めていた大手の不動産会社です。
売り出す前に査定し、住友林業と工事請負契約してからの売り出しでした。査定後9か月で売り出し開始。
売り出すまでは、「本当に売れるのか?」「売れなかったらどうしよう」「買いたたかれたら・・」という不安はありましたが、あっけなく売れてしまいました。
ちなみに、マンション売却の流れはこの記事に詳しいです。
最初の査定額よりも高く売れてしっかりと売却益もでましたし、売り出し開始から1か月も立たず売れましたので、我が家のマンション売却は成功した方だと思います。
そんな僕が考えるマンション売却の成功の秘訣をまとめてみました。
1.よい不動産会社を選ぶ
マンション売却の成功には、よい不動産会社の選択が欠かせません。
ではどうしたら、よい不動産会社を選ぶことができるのでしょうか。
A. 信頼性と実績
信頼性と実績は、不動産会社を評価する際に重要なエッセンス。
私が考えるにタワマンの場合は大手不動産会社一択です。
取引の実績が多いのはもちろん、心理的な安心感があります。サービスも中小に比べ充実しています。
中小の会社だと、地場に精通していることが強みとして挙げられますが、タワマンの場合はむしろ大手の方が精通しているでしょう。
公益社団法人不動産流通推進センターの不動産業統計集などを見ると、どの会社がどれくらいの取引をしているのかがわかります。
ちなみに、流通大手で取扱高、仲介件数、店舗数ともに№1は、三井のリハウスでおなじみの三井不動産リアルティグループです。
不動産の売却をご検討なら【三井のリハウス】信頼と実績で言えば、候補からはまずもって外せない会社と言えるでしょう。
B. 査定の精度
査定の精度が高いかどうかも重要です。
大手不動産会社の場合、過去の取引実績や現在の近隣マンションとの相場感などから、根拠のある査定額を出してくると思います。
契約したいからと言って、相場からかなり乖離した高い査定額を出してくる会社もあるので、複数の会社に査定をしてもらい、根拠のある査定額を提示してくる会社を選びましょう。
昨今は、AI査定などある意味客観的な査定額を根拠とする不動産会社も多いです。
査定額が高いから、という理由だけで不動産会社を選ぶのは危険ですのでやめましょう。結局実際に売れる額とは違います。あくまで査定の妥当性が重要です。
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C. 安心できる営業マン
不動産会社選び。結局は「安心できる営業マン」。ここに尽きるのではないかと思います。
実績の多い大手で、それなりの査定額を出してくるところはたくさんあります。仲介手数料の違いもたかが知れていますし、各社サービスで差別化するところはありますが、正直大差ないです。
ではどこで差別化するか。「担当営業」です。
私が思う、任せて安心の営業マンの条件は
- 仕事が早い、こまめに連絡くれる
- 知識が豊富、その説明が上手
- のべつ幕無し喋らない、客の言葉をしっかり聞く
- ネガティブなこともちゃんと言う
- ニコニコしすぎない
- 余裕がある、客を焦らせない
- 「絶対」「今だけ」「特別」とか言わない
です。大事な資産を任せる相手ですから、厳しい目で見ましょう。そしてちゃんと担当営業と会って判断しましょう。
安心できる営業マンに出会える、不動産会社を選ぶことが、マンション売却成功の近道です。
知り合いに頼むことの良し悪し
我が家は、友人が大手の不動産会社に務めていましたので、不動産会社選びに迷うことはなかったですが、知り合いに頼むことも良し悪しあります。
やはり安心して任せられることは大きなメリットですし、わからないことを尋ねやすかったり、業界の裏の話が聞けたりと、いい面がありますが、一方で知り合いが故に気を遣って言いたいことが言えなかったりもしますので、必ずしもいいことだけではない、ということは覚えておきましょう。
2.売り出し価格の設定
売却査定をしてもらって、お願いする不動産会社と契約したら、売り出しのタイミングで実際の売り出し価格の設定を行います。
適切な売り出し価格を設定することは、早くマンションを売るために必要なことですが、中古マンションの売買においては、値引き交渉が必ず入ると思っておきましょう。
ですので、「値引き交渉ありき」で売り出し価格を設定することが重要です。交渉が入らないまま決まれば、それはそれでラッキーですしね。
もちろん、物件の条件によりますが、3~5%くらいは値引き交渉を見越して積んでおくのがよいのでは、と思います。もちろん不動産会社との相談になりますが。
3.内覧が勝負
マンション売却、高く早く売るためには、内覧が勝負です。
何は無くてもお掃除。プロに任せるのがおすすめ
内覧前、不動産会社からも「片づけておいてください」とは言われるでしょうが、片づける程度ではダメ。めちゃくちゃしっかりと掃除をしておくことです。大掃除です。
我が家も使いましたが、特に水廻り系はハウスクリーニング業者にお願いするのがおすすめです。プロの仕上がりは素人にはできません。
お風呂の掃除でだいたい1万~2万くらいですが、これでマンションが100万高く売れるなら安くないですか?印象って大事だと思います。
実際に綺麗になるわけですから、やらない手はないと思ってます。
荷物や家具をなるべく置かない
荷物、家具が少ないとお部屋が広く見えます。
荷物は預けておくなどして、部屋をすっきりさせておく。
引越し時に廃棄予定の家具などは、売却のタイミングで思い切って捨ててしまうのがよいでしょう。
質問に答えられるようにしておく
当日、内覧希望者から、あらゆる質問があると思います。想定問答を考えておくといいでしょう。
考え得る質問は、
- 住み心地はどうか
- 周辺環境のこと
- 交通の利便性はどうか
- 設備などの不具合箇所は
- 近隣住民などのご近所づきあいについて
- 売却理由
- 引き渡し希望日
などでしょうか。これくらいはスッと答えられるようにしておきましょう。
内覧当日の注意点
内覧当日は、見に来る方が自由にみられるよう、配慮しましょう。きちんと挨拶したうえで、席を外す時間があっても良いと思います。
「このあたりの地域でお探しなんですか?」くらいの声掛けがあると、好印象。
「値引きしますよ?」とか「問い合わせいっぱい来てます」とか、余計なことは言わないように!
タワマンの場合、眺望が良いことは大きなアピールポイントですから、カーテンを開けて眺望の良さをアピールするのもいいでしょう。
実際、住み始めると、眺望にありがたみは感じなくなります。慣れってこわいですね笑
その他のポイント
設備は丁寧に使用する
マンションの専有設備である給湯器や建具、床などは、普段から丁寧に使用しましょう。
給湯器が適切なタイミングで交換されていることや、備え付けのエアコン、洗濯機なども寿命がきて使い倒しているよりも、交換されていた方が資産価値は下がりにくいです。
管理組合書類の保管
各戸に必ず配布される、総会議案書や管理組合のおしらせは、捨ててしまわず保管しておきましょう。
マンション売却の際に、過去の議案書などは必要になる書類です。管理組合から取り寄せるよりも手元にあるほうがはるかにスムーズです。
まとめ
タワマンの売却の成功のカギは、
- 信頼できる不動産会社を選ぶ
- 適切な売り出し金額の設定
- 内覧を頑張る!
です。納得いく取引ができることを願ってます。
逆にタワマンを狙っている方はこちらの記事を参考いただければと思います。
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